iPhoneとiPadの両方を所有している人たちのなかには、「これらの端末を同期させるべきか?」について悩んでいる人たちもいるはずです。どちらも頻繁に使う場合、方針を固めておきたいですよね。実際のところ、どうするのがベストなのでしょうか?
この記事では、「iPhoneとiPadを同期しないほうがいいのか?」という疑問について解説しています。また、両者を同期するメリットとデメリット、同期を解除する方法も紹介しているので、iPhoneとiPadの両方を使っている人たちは参考にしてみてください。
iPhoneとiPadの同期とは?
そもそもiPhoneとiPadの「同期」とは、何を意味しているのでしょうか?
iPhoneとiPadの「同期」とは、特定のApple IDに紐づくiCloudの情報を端末間で共有することを意味しています。例えば、iPhoneで撮影した写真がiCloud上に保存された場合、同期しているiPadでも同じ写真を閲覧できるわけです。
その他にも、iCloud上に保存されているあらゆるデータが同期によって共有されます。データをシームレスに活用できるため、使い方次第では非常に便利な仕組みと言えるでしょう。
iPhoneとiPadを同期しないほうがいいのか?
一方で、「iPhoneとiPadを同期しないほうがいい」と考える人たちもいます。実際のところ、両者を同期するのはやめたほうがよいのでしょうか?
結論から言えば、個人の状況によってiPhoneとiPadの同期させるべきかどうかは異なります。例えば、次の条件に該当する人たちは同期しないほうがいいと考えられるでしょう。
iPhoneとiPadを同期しないほうがいい人の条件
- 条件1 iPadを家族と共有している場合:写真やSMSが見られてしまう。
- 条件2 iCloudストレージの容量に負担をかけたくない場合:メモリを消費してしまう。
同期の機能は便利に違いありませんが、上記の条件に該当するとデメリットのほうが大きくなる可能性があるでしょう。
iPhoneとiPadを同期するメリット
iPhoneとiPadの同期を検討するにあたって、そのメリットを理解しておくことは重要な判断材料になります。具体的に、どのような利点があるのでしょうか?
iPhoneとiPadを同期するメリットは大きく3つあると言えます。
iPhoneとiPadを同期するメリット
- メリット1 有料アプリをiPhoneとiPadで共有して使える。
- メリット2 カレンダーやメモの情報を引き継げるので編集がしやすい。
- メリット3 故障したり、バッテリーがなかったりするときの代替機として使える。
これらのメリットを享受する価値があると感じるならば、iPhoneとiPadを同期したほうがよいでしょう。
実際、iPhoneで操作した内容がiPadに瞬時に反映されるのは、故障やバッテリーがなくなったいざという時に非常に便利です。特に、仕事で端末を使っている場合、iPhoneの代わりにiPadをいつでも同じ環境で利用できるのはリスクヘッジになります。
また、有料アプリをインストールしているなら、1回分の値段でiPhoneとiPadの両方で使えるのは経済的ですよね。
iPhoneとiPadを同期するデメリット
一方で、iPhoneとiPadを同期することにデメリットもあります。
iPhoneとiPadを同期するデメリット
- デメリット1 家族にSMSや写真を見られるおそれがある。
- デメリット2 iCloudの容量がすぐに埋まってしまう。
- デメリット3 通信量が増える可能性がある。
いくら複数のメリットがあったとしても、デメリットが致命的にネガティブな影響をもたらす場合、同期しないほうがいいと考えられます。
特に、自分の知らない間に妻や夫がiPhoneで他人とやりとりしているSMSの内容をiPadで閲覧されるのは困りますよね。仕事で知った秘匿情報などが第三者に閲覧されるのは社会人としても許されない行為です。
また、月々に契約している通信量が少ない場合、iPhoneとiPadを同期したことで速度制限がかかるタイミングがいつもより早くなってしまうかもしれません。
具体的に言うと、iPadで大容量のゲームアプリケーションをインストールした場合、iPhoneにも自動的にダウンロードされます。1個や2個ならまだしも、家族が大量のアプリを使おうとしたら、あっという間に数十、数百ギガバイトを消費するなんてことにもなりかねないのです。
iPhoneとiPadの同期を解除する方法
それでは、メリットとデメリットを比較検討したうえで、iPhoneとiPadの同期を解除したほうがよいと判断した場合、どのように操作すればよいのでしょうか?
iPhoneとiPadの同期を解除したいならば、どちらか一方の端末でApple IDのアカウントをサインアウトしてください。そして、新しいApple IDを作成してサインインしましょう。これによって、iPhoneとiPadはそれぞれ異なるアカウントの管理下にあるわけですから、同期は完全に解除されます。
なお、特定のアプリだけに限定して同期を解除したい場合は以下の手順を参考にしてみてください。
iPhoneとiPadの同期をアプリ個別で解除する方法
iPhoneとiPadの同期を解除したいアプリを選択してチェックを外す。
個別のチェック機能をうまく使えば、家族とiPadを共有していたとしても、iPhoneに入っている情報を共有しないように設定できます。
一方で、浮気調査の一貫として、iPadとの同期が利用されるケースもあるようです。
利用状況に応じて判断しよう
iPhoneとiPadの同期は便利な機能です。けれども、メリットとデメリットの影響は個人の利用情報によって異なります。そのため、利点と欠点を比較したうえで、同期の是非を判断しましょう。
また、同期する機能を個別にうまくカスタマイズすれば、ちょうどよい設定が見つかるはずです。メリットだけを上手に享受するのが賢い選択ですから、これを機会にiPhoneとiPadの役割分担について検討してみるのもよいかもしれません。
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