2023年に「凍結祭り」というキーワードがX(旧Twitter)のトレンドになりました。実際、大量のアカウントが凍結されており、異議申し立ての手続きに追われたユーザーもいたはずです。なかには、凍結を解除できないまま途方に暮れている人もいるかもしれません。
けれども、どうして同じタイミングで膨大な数のアカウントが凍結されてしまったのでしょうか?
この記事では、2024年までに発生したX(旧Twitter)で発生した凍結祭りの原因と解除法をまとめています。これから自分のアカウントが凍結祭りの対象にならないように気を付けようと考えている人たちは参考にしてみてください。
X(旧Twitter)の凍結祭りとは?
さて、X(旧Twitter)で発生した凍結祭りとは、具体的にどのような出来事だったのでしょうか?
凍結祭りとは、Xによって数万個のアカウントが同時に凍結されたことをきっかけに関連キーワードがトレンド入りした出来事を指しています。具体的には、2023年2月3日から始まったと考えてよいでしょう。その根拠としては、Xのトレンドワードで「凍結祭り」が1位にランクインしたことが挙げられます。
そのほかにも、アカウントの凍結に関する複数のキーワードがトレンドとしてピックアップされました。
凍結祭りでピックアップされたXのトレンドワード
- 凍結祭り:156,785件のツイート
- アカウント凍結:12413件のツイート
- 本垢凍結:2,855件のツイート
- 永久凍結:2,777件のツイート
その後、2023年6月7日、7月25日に「凍結祭り」はトレンドの上位にランキングしました。すなわち、再び大量のアカウントが凍結されたわけです。このことからも、アカウントが一斉に凍結される措置は不規則ではあるものの、今後も発生すると言えるでしょう。
X(旧Twitter)で発生した凍結祭りの理由
とはいえ、Xで凍結祭りが発生するのは、どうしてなのでしょうか?
Xから公式発表があったわけではありませんが、その理由は大きく2つあると考えられます。
理由1 アカウントの凍結基準が厳格化された
第1に、Xでアカウントを凍結する基準が厳格化された可能性があります。
イーロン・マスク氏がCEOになってからTwitterはXに改名されて、大規模な改革が推進されました。賛否両論があるものの、赤字が当たり前になっている体質からの脱却を図るには従来では考えられないような大胆な施策を進めるのも自然なことです。
その一環として、プラットフォームの健全性を担保するために、Xのルールに違反するアカウントを取り締まる措置が強化されたのかもしれません。具体的には、凍結の判定を下すアルゴリズムがアップデートされた結果、大量のアカウントが凍結に追い込まれたと推定されます。
理由2 bot系の自動投稿サービスを使っていた
第2に、bot系の自動投稿サービスとアカウントを連携していたことが理由であると考えられます。
実のところ、Xの自動化に関するルールでは、スパム行為を防止するために同じ内容のツイートを投稿する行為が禁止されています。
重複ツイート、複数アカウント: 自身が操作する1つまたは複数のアカウントから、重複するツイートやほぼ同内容のツイートを投稿することは禁止されています。
Xのヘルプセンター『自動化ルール』より引用(最終確認日:2023年10月11日)
実際、サードパーティーが開発したアプリケーションを使って自動投稿していたアカウントの凍結が目立っています。例えば、「マシュマロ」や「INTFF」などが挙げられます。今までは何も問題がなかったのにもかかわらず、いきなり凍結されたのは違反行為を検出する措置が実装されたからだと考えられます。
そのため、botをはじめとする自動化ルールに違反する外部アプリケーションとの連携をただちに解除することを推奨します。
凍結されたアカウントの解除法
なお、凍結祭りで利用できなくなったアカウントを元に戻すには、どうすればよいのでしょうか?
結論から言えば、Xに異議申し立ての手続きを行うことでアカウントの凍結を解除できる可能性があります。具体的には、以下の手順で操作を進めてください。
凍結されたアカウントの解除法
凍結されたアカウントでログインしておくとスムーズに手続きが進みます。
凍結の対象となったアカウントのユーザー名を入力してください。また、確実に連絡が取れるメールアドレスを記載しましょう。後日、Xからメールが送られてくるので、登録していないドメインでもメッセージを受け取れる状態にしておいてください。
凍結を解除するために問題を詳細に書いたうえで、あなたに非がないこと、あるいはルールを守るために実行した解決策を丁寧に記載しましょう。ここが凍結解除の判断基準になるので、事実を明確にすることを心がけてください。
上記の手続きが終了した後は、Xからメールが届くまで気長に待ちましょう。早ければ、2〜3日程度でメールアドレスを確認するメッセージが送られてきます。場合によっては1〜2週間ほどかかる場合もあるので、ゆっくり待ちましょう。
メールが届いたら、「このメールアドレスは有効です(This email address is valid.)」と返信してください。
問題の詳細に記載した内容に基づいて、X側でアカウントの安全性が確認されるまで待ちましょう。特に、問題がない場合、凍結は自動的に解除されます。
なお、問題の詳細に関する書き方を知りたい人は、異議申し立てで使える例文を紹介しているので、以下の記事を読んでみてください。
Xのルールを守って利用しよう
Xが定めているルールに違反していない限り、アカウントが勝手に凍結されるリスクは基本的にはないと考えてよいでしょう。すなわち、凍結祭りに巻き込まれている以上、ポリシーから逸脱している行為が何かしらあるはずなのです。そのため、Xのルールをチェックしたうえで、アカウントの利用状況を見直してみてください。
そのうえで、異議申し立てで適切な対応をしたことを伝えれば、凍結が解除される可能性は高いと考えられます。ただし、永久凍結など度重なる違反行為が原因でアカウントを停止された場合、復活できないおそれもあります。まずは一度、サポートチームに報告してみてください。
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