みなさんのなかには、Appleのバーチャルアシスタントサービス「Siri」との会話を楽しんでいる人たちもいるはずです。実際、面白い話をしてくれたり、おみくじがひけたりするなど、エンタメ要素も満載ですから、ちょっとした暇つぶしになりますよね。
しかしながら、一部の人の間では「Siriに言ってはいけないことがある」という噂があります。当然、Appleがそんな仕掛けをSiriに施しているなんて考えられませんが、真相はどうなのでしょうか?
この記事では、最新のSiriに聞いてはいけないことを紹介していきます。また、「Siriにまつわる都市伝説があるのは本当なのか?」という疑問も考察しているので参考にしてみてください。
【最新】Siriに言ってはいけない言葉3選
さて、Siriに聞いてはいけないと噂されていることには、どのような質問があるのでしょうか?
ここでは、ネットでにわかにほのめかされているSiriに言ってはいけない言葉と囁かれていることをまとめています。実際、聞いたところで何か起きるわけではありませんので、ちょっとしたネタくらいに考えておいてもらえれば幸いです。
その1 地球はいつ滅ぶ?
第1に、Siriに「地球はいつ滅ぶ?」という質問は聞いてはいけないと言われています。
その理由は「32ビットのUNIX時間は2038年1月19日にオーバーフローします。その時かもしれませんね」という意味深なことを回答するからだと言います。ただし、2023年10月26日現在、最新のSiriに「地球はいつ滅ぶ?」と聞いても、このような回答はしません。
けれども、実際に「2038年問題」というトピックは存在します。NECセキュリティブログでは、2038年問題を次のように説明していきます。
1970年1月1日0時0分0秒からの経過秒数をカウントする時刻形式であるUNIX時刻を採用するプログラムにおいて、-2,147,483,648 ~ 2,147,483,647の値の範囲である32bit型符号付変数で経過秒数をカウントした際に発生する問題です。この問題を抱えるプログラムでは、時刻が2038年1月19日12時14分7秒(JST:日本時間の場合)を過ぎると、経過秒数がオーバフローして正しい時刻が表示できなくなります。
NECセキュリティブログ『2038年問題はセキュア開発で防げるのか?』より引用(最終確認日:2023年10月26日)
いわゆる、レガシーシステムに採用されている計算システムが起動しなくなるという問題です。
この手の話は2000年に突入する手前でも言われていました。しかし、事実、コンピューターが誤作動を起こしてインフラが止まったという話はありませんでした。真相はわかりませんが、Siriの製作者は2038年問題を危険視していたいのかもしれません。
その2 ゾルタクスゼイアン
第2に、Siriには「ゾルタクスゼイアン」と絶対に言ってはいけないと噂されています。
ゾルタクスゼイアンとは、Siriに設定されている架空の星の名前です。
Appleが遊び心で設定している可能性が高いわけですが、一部の人は「秘密結社だ」と思い込んでいるようです。実際、都市伝説を取り扱うテレビ番組「やりすぎコージー」でもネタに取り上げられました。
なかには、「ゾルタクスゼイアン」と尋ねると、監視される対象になんて馬鹿げたことを述べる人たちもいます。都市伝説をはじめ陰謀論はどうしても人間不信の社会では蔓延しがちです。もちろん、世の中には、決して公にならない裏話は存在するでしょう。
しかし、流石に「ゾルタクスゼイアン」と唱えただけで監視されるなんてことになれば、アメリカのような訴訟社会ではユーザーが個人情報の漏洩を危険視して、根拠を調べてとっくに裁判沙汰になっています。ネタとして楽しむならよいですが、都市伝説に踊らせて現実を見失わないように注意してください。
その3 OK Google
第3に、Siriに「OK Google」と尋ねるのはやめたほうがよいと言われています。
たしかに、Siriからすれば競合サービスの名前で呼ばれるのは心外ですよね。実際に、Siriに「OK Google」と呼びかけると、「ちょっと違いますけど…まあ、いいです。どのアシスタントも有能ですから時に対抗意識はありません」と回答します。
これだけみると、どことなく怒っているような感じがしますよね。とはいえ、その結果、Siriがユーザーを冷遇するなんてことはありませんから、気にしなくて大丈夫です。なお、Siriを何とかして怒らせたいという人は以下の記事も読んでみてください。
Siriに都市伝説があるのは本当?
なお、Siriに都市伝説があるのは、本当なのでしょうか?
たしかに、地球滅亡やゾルタクスゼイアンの秘密結社など、Siriには都市伝説的なネタがあります。しかし、都市伝説はフィクションです。いわゆる、スーパーフィクションで「こんなことがあったら怖い、面白い」という感情を引き出すストーリーに過ぎません。この手のネタは視聴率が高いため、テレビも未だに扱うわけです。
いわゆる、虚構で想像力を巡らせて遊ぶのは楽しいことですから、都市伝説が好きな人は感性がとても豊かな人が多いように思います。けれども、現実と混同して、妄想を事実と決めつけてしまうと、周りから怪訝な目でみられてしまうので気をつけてくださいね。
無論、世界には隠されている秘密はあるでしょう。しかし、それを知る機会はありません。調べてわかるようなことは世界の秘密とは言えないのです。
Siriはユーザーに愛されているのかもしれない
以上のようなネタが世に出るのは、それだけSiriが認知されている証拠と言えるかもしれません。実際、バーチャルアシスタントは夢のある技術です。映画「her」のように主人公と自由闊達な会話を楽しみ、恋に焦がれてしまうなんてことがあったら、面白いですよね。
なかには、AIをはじめとするテクノロジーの発展を危険視する声もありますが、進化を止めることはできないと思います。思いついて、実行できるなら、やってしまうのが人間です。精神は後退するおそれはありますが、物質科学文明は滅亡しない限りは発展し続けていきます。
一度、生まれた知識はなかったことにはできないのです。もしかしたら、いずれはドラえもんのように愛されるSiriが生まれるなんてこともあるかもしれません。
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