みなさんのなかには、知り合いとSMS(ショートメッセージサービス)を使ってやり取りしている際に、文章を打ち間違えて焦った経験のある人たちもいるはずです。そのときに、送信済みのSMSを消して相手の受信箱から消えると嬉しいですよね。実際のところ、どうなのでしょうか?
この記事では、「SMSのメッセージを削除すると相手も消えるのか?」という疑問について考察しています。また、削除した時に相手にわかる可能性や送信取り消しの可否も紹介しているので、SMSを日常的に利用している人たちは参考にしてみてください。
SMSのメッセージを削除すると相手も消える?
さて、自分の端末でSMSのメッセージを削除すると、相手の画面からも消えるのでしょうか?
残念ながら、原則として自分の端末でSMSのメッセージを削除しても相手の端末からは消えません。LINEやソーシャルメディアのDM機能とは違って、SMSには送信取り消し機能という仕組みがなく、一度送ったら受信者が消すまでメッセージは残り続けます。
そのため、メッセージを送るときには、間違いがないように注意する必要があります。テキストの誤字・脱字ならともかく、送る相手を間違えると取り返しのつかない問題を引き起こすおそれがあるので、くれぐれも気をつけてください。
なお、送信済みのメッセージを端末から消せない以上、自分のスレッドでメッセージを消しても相手にわかることはありません。
iOS16以降のiPhoneなら取り消しできる
ところが、iOS16以降のiPhoneで使用するSMSのメッセージなら送信してから2分以内であることを条件に既に届いているメッセージでも削除できるようになりました。これは嬉しいアップデートですよね。
メッセージアプリ で、最近送信したメッセージの送信を取り消したり、編集したりできます。この機能は、入力ミスを修正したり、誤ってほかの人に送信したメッセージを取り消したりするのに便利です。
Apple公式サイト『iPhoneでメッセージの送信を取り消す/編集する』より引用(最終確認日:2024年1月20日)
具体的には、送信済みのメッセージを長押しすると「送信を取り消す」というタブが出てきます。それをタップすれば完了です。
iPhoneのSMSで送信取り消しができるようになった以上、将来的にAndroidでも同じような機能が実装される可能性はあるでしょう。ユーザーからすれば、総じて良い技術実装であると評価できます。
iPhoneでは、削除と同時に送信済みのメッセージを編集できるようにもなりました。具体的には、送信後15分以内ならば最大5回まで本文を変更することが可能です。
ただし、相手がiPhoneをiOS16以降にアップデートしていない場合、削除や編集しても元のメッセージは残ってしまいます。
LINEを使ったほうがよい
やはりSMSよりもLINEのほうが便利です。なんと言っても、送信後24時間以内であるならば、いつでもメッセージを自由に取り消し可能ですから安心ですよね。
もちろん、iPhoneのアップデートに伴って、SMSでも送信取り消しが利用できるようになりましたが、Androidではまだです。一部だけで機能が解禁されても実質的に意味はありません。
そのため、SMSでメッセージを送るときはテキストや相手を間違えないようにくれぐれも注意しましょうね。たった一言をミスしただけで人生を大きく狂わせることもあります。送信ボタンを押す前に確認することを心がければ、ほとんどの問題を解決できます。
記事に関してコメントする