本当に幸せな人はアピールしない?SNSをしない人が幸せな4つの理由

本当に幸せな人はアピールしない?SNSをしない人が幸せな4つの理由
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Facebookやインスタグラムを開くと、見るからに幸せそうな笑顔の写真を投稿している人たちがいます。結婚、出産、昇進、夢の実現など、人生で輝いている瞬間はそれなりにあるはずです。

ところが、そうした投稿に対して「本当に幸せならSNSにわざわざ投稿しない」と指摘する人たちもいます。要するに、「自分が満たされているなら他人に認められる必要なんてない」と言うわけです。実際のところ、幸せな状態の人たちが嬉しい出来事を投稿するのはおかしいことなのでしょうか?

この記事では、「本当に幸せな人はアピールしないのか?」という疑問について考察しています。また、SNSをしない人が幸せと言われる理由も紹介しているので、ソーシャルメディア上で自己アピールしている人たちに違和感を持っている人は参考にしてみてください。

目次

本当に幸せな人はアピールしない?

さて、本当に幸せな人はSNSをはじめネットでアピールしないのでしょうか?

結論から言えば、人生に満足して幸福を感じる人たちのなかには、嬉しい出来事をアピールする人もいます。結婚や出産、仕事の成功や念願の海外旅行など、望みが叶った習慣の写真や動画をSNSに投稿するのは不思議なことではないのです。実際、友達が幸せそうに暮らしている様子を見て安心するユーザーもいますよね。

もちろん、コンプレックスを抱えた人たちが優越感に浸るために幸せを演出している場合もあるため、SNSでアピールしているからといって必ずしも充実しているとは限りません。むしろ、肥大化した承認欲求を満たすために我を見失っていることすらあるでしょう。

しかし、あまり深いことを考えず、単純に嬉しいから投稿する人もいます。

残念ながら、他人の嬉しそうな姿が映った写真や動画を見て、「本当に幸せな人はアピールしない」と捉える側は人よりも考える力が強いため、他人の行動に違和感を覚えやすく、不幸を感じる機会が多いと考えられます。要するに、あなたほど周りの人たちは考えておらず、アピールしているつもりすらないかもしれないのです。

SNSをしない人が幸せな4つの理由

以上を踏まえたうえで、SNSをしない人が「幸せ」と言われるのは、どうしてなのでしょうか?

一概には言えませんが、ここでは4つの視点から理由を考察していきます。

理由1 時間を有効活用できる

第1に、SNSをしない人は時間を有効活用できるため、人生を有意義に過ごせると考えられます。

みなさんのなかにも、何気なくソーシャルメディアを開いて気が付くと1時間が経過していたという経験がある人もいるでしょう。特に、TikTokやX(旧Twitter)は自分の行動履歴に応じて興味・関心に近いコンテンツが次から次へと表示されるので、ひたすらに投稿を見続けてしまいます。

SNSから距離を置けば、そこに費やしていた分の時間を他のことに使えるようになります。その結果、本当にやりたいことにエネルギーを集中できるので、幸福度の高いライフスタイルを過ごせるかもしれません。

理由2 他人と比べて落ち込むことがない

第2に、SNSから離れることで他人と比べて落ち込むことが少なくなると推定されます。

Facebookのようなリアルな人間関係のつながりに特化したSNSでは、ポジティブな投稿がアップロードされがちです。具体的には、結婚や出産、仕事の成功など、個人の人生にとって喜ばしいイベントの報告が頻繁に投稿されています。

本来ならば、知り合いの前向きな報告を見れば、嬉しくなりますよね。けれども、自分が今、苦しい状況にいるとしたら、素直に喜べない人もいるかもしれません。なかには、「みんなはうまくいっているのに自分だけどうしてだめなんだろう」と落ち込んでしまうこともあるでしょう。

人生には浮き沈みが必ずあります。しかし、ソーシャルメディアではポジティブな部分しか見えないので、SNSをやめることで他者と比較して不幸を感じづらくなる可能性があるのです。

理由3 根も葉もない情報に惑わされない

第3に、SNSではデマ情報が拡散されることも多いので、やめることで根も葉もない噂に惑わされて損をせずに済むでしょう。

例えば、新型コロナウィルスの感染拡大が社会問題になった時、X(旧Twitter)で「トイレットペーパーが品薄になる」という投稿が拡散されました。その結果、多くの人々がスーパーやコンビニに駆け込んでトイレットペーパーを買い占めたのですが、全くの事実無根だったのです。

最近の研究によれば、デマ情報を訂正する情報の拡散によって買い占め行為が起きたと結論づける人もいます。

いずれにしても、エビデンスを欠いた情報が飛び交うソーシャルメディアに翻弄された結果と言えます。しかし、そもそもSNSをしない人はデマに踊らされることはなく、情報災害に巻き込まれることはないのです。

もちろん、SNSを見ないがゆえに情報を知るのが遅くなって、防げたはずの危険に晒されるというリスクもあります。情報の裏付けをチェックする習慣があれば、ソーシャルメディアのデマ情報に惑わされずに済みます。慎重に判断することを心がけましょう。

理由4 身近に信頼できる人がいる

第4に、SNSをしない人はネットを介さずとも身近に信頼できる人がいるため、幸せであると推察されます。

実際、Facebookの友達リストが1000人を超えていたとしても、あなたが困ったときに親身になってくれるのはごく一部であるはずです。また、インスタやX(旧Twitter)のフォロワーもまた、あなたをコンテンツとして消費することはあっても、リアルでコミュニケーションを取る機会はかなり少ないのではないでしょうか。

良好な人間関係を得ることは幸せになるために必要なことです。ハーバード大学が発表した75年の追跡調査では、人間の幸福と健康を高める要因は「信頼できる人の有無」と結論しています。

年齢を重ねていくと、人間関係も変化していきます。これまでは仲良くしていたけど、気がついた時には疎遠になっていたなんてことは日常茶飯事です。だからこそ、近くにいてくれる人を大事にしたほうがよいのです。

当然ながら、ネットを介して気の合う友達を見つけることもあります。それは素晴らしいことです。SNSのおかげで人生のパートナーができたという人もいるでしょう。ソーシャルメディアの利用にかかわらず、自分の周囲にいる人との時間を大切にしましょう。

ストレスを感じたらやめよう

SNSを利用している時にストレスを感じたのなら、やめ時かもしれません。アカウントを消去するというよりも、1日の中でインスタやX(旧Twitter)を見る時間を少しずつ減らしてみるのもよいでしょう。その分、家族や友達と会話する時間を作ってみてはいかがでしょうか。

もちろん、ソーシャルメディアの利用が不幸と幸福を隔てる根本的な要因になるとは思いません。あくまでも、利用者の生き方が人生の質を決めるはずです。しかし、だからこそ、自分にとってマイナスなのか、それともプラスなのかを主体的に評価する必要があります。

0か、100で考える必要はありませんが、これを機会にSNSとの付き合い方を見直してみましょう。

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この記事の監修者

森本 恭平のアバター 森本 恭平 マーケッター

1990 年生まれ。慶応義塾大学福澤諭吉文明塾 CP7期生。公共法政策修士(東北大学)。 研究分野はレジリエンスの社会政策。2017年より東日本国際大学・福島復興創世研究所の准教授として福島復興の研究及びプロジェクトに携わる。2019年より独立し、オウンドメディアの開発・運用・売却、データ解析、SEO対策、SNS(Facebook、Twitter、インスタグラムなど)を含む広告宣伝の企画と運用、記事作成、CIデザインなどマーケティングに関わるサービスをワンストップで提供している。福島県総合計画審議委員会の審議員を歴任。

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