X(旧Twitter)では、フォローとリポストを条件に現金プレゼントを謳っている怪しいアカウントが多数、存在しています。お金が欲しい人たちからすれば、1円でもくれるならもらいたいところですが、実際のところ、当たった人はいるのでしょうか?
この記事では、「X(旧Twitter)のお金配りに当たった人はいるのか?」という疑問について考察しています。また、本物と偽物の見極め方も紹介しているので、Xを利用している人たちは騙されないように気をつけてください。
X(旧Twitter)のお金配りとは?
そもそも、X(旧Twitter)でよく見かけるお金配りとは何なのでしょうか?
Xで実施されている「お金配り」とは、ZOZOTOWNの創業者・前澤友作氏から始まったフォロワーに現金をプレゼントする企画を指します。大抵の場合、フォローやリポストが参加条件となっており、現金以外にもAmazonギフトカードやスイーツの詰め合わせなどを配布するアカウントが多数、存在します。
近年では、企業でもフォロワーを獲得する広告の一環としてプレゼント企画は主流となっています。即効性があるため、瞬時に数万人からフォローされることも珍しくありません。デジタル広告に費用をかけるくらいなら、顧客が喜ぶものを渡したほうが早いと考える人たちもいます。
けれども、なかには、偽物の企画をでっち上げてフォロワーを獲得したり、詐欺を仕掛ける対象のリストを作成したりするなど、犯罪行為にも悪用されているので注意が必要です。ガンになって余命宣告を受けたから、貯金を配りますという文句でユーザーを騙そうと企むアカウントもあります。
Xのお金配りに当たった人は本当にいる?
さて、X(旧Twitter)のお金配りに当たった人は、本当にいるのでしょうか?
結論から言えば、前澤友作氏のような著名人が企画しているお金配りの企画に当選した人はいます。実際に、Xには、前澤氏のお金配りに当たった人が事実を報告する投稿がいくつか存在します。
しかしながら、前澤氏のような著名人が企画しているお金配り以外は詐欺である可能性が極めて高いと考えられます。冷静に考えると、見ず知らずの他人に匿名で現金を渡すなんて都合の良い話はあり得ないですよね。そこには、次のような企みがあるかもしれません。
お金配りを実施する詐欺アカウントの狙い
- その1 フォロワーを増やしてアカウントを売却する。
- その2 犯罪集団にお金配りに参加した人のリストを渡す。
- その3 個人情報を盗む。
いずれにしても、不用意に匿名のお金配りアカウントと関わるのはやめましょう。
現金プレゼントの本物と偽物の見極め方
なお、現金プレゼントの本物と偽物を見極めるのは、どうすればよいのでしょうか?
これに関しては、ニュースメディアで話題になるくらいの著名人や有名企業が企画しているお金配りやプレゼント企画以外は、総じて偽物と判断することを推奨します。その意味では、見極め方は当該アカウントを運営する本人の知名度と言ってよいでしょう。
ただし、前澤氏の偽アカウントが大量に作られた過去を踏まえると、ユーザー名や青色の公式マークだけで本物と判断するのは危険な行為です。そのため、オフィシャルサイトに紐づけられているXのアカウント以外はフォローしないように注意してください。そのサイトですら偽物であるおそれもあるので、念入りに調べましょう。
その他の「〇〇社長」や「お金配り」という単語が記載されたアカウントは信じないほうが身のためです。お金に困っている人からすれば、詐欺でもすがりたい気持ちはわかります。けれども、騙されると今以上に悲惨な結果が待ち受けています。世の中には、自分の都合よく金銭をくれる人なんて存在しないと思っておくべきです。
詐欺師の手口は巧妙化している
近年、ソーシャルメディアを悪用した詐欺師の手口は巧妙化しています。本人になりすますだけではなく、DMでコミュニケーションを取って信じさせたり、偽物の証拠をでっち上げたりすることも珍しくありません。
大切なことは、見知らぬ相手であるにもかかわらず、自分にとってあまりにも都合よく物事が進んでいるときは疑うべきです。彼らは金銭に困っている人の心理を狙っています。100万円に目が眩んだ結果、数十万円を失うなんてこともあり得るのです。
悲しい世の中ではありますが、SNSで出会った人を安易に信じるのは危険です。詐欺師たちは言葉巧みに、まるで救世主のように振る舞い、あなたの弱みに漬け込んできます。「ああ、神様」と救われた気持ちになるのも束の間、恐ろしい未来が待ち受けている可能性があるのです。
騙されるわけがないと思う人もいるかもしれませんが、Xは数千万人が利用するプラットフォームですから被害を受ける人もいます。もし、周りに被害を受けた人がいたら、一緒に警察や弁護士に相談してあげてください。
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