X(旧Twitter)のアカウントが凍結した人たちのなかには、具体的な理由がわからずに困っている人たちもいるはずです。異議申し立ての手続きをしようにも改善する内容が不明ならば、凍結が解除されない可能性がありますよね。実際のところ、凍結の理由が不明瞭なときは、どうすればよいのでしょうか?
この記事では、Xの凍結理由がわからないときに確認すべき4つのことを解説しています。また、異議申し立ての手続き方法も紹介しているので、Xを利用している人たちは参考にしてみてください。
X(旧Twitter)の凍結理由がわからないときに確認すべき4つのこと
さて、Xでアカウントが凍結した理由がわからないときはどうすればよいのでしょうか?
ここでは、原因不明の凍結が起きたときに確認すべき4つのことを紹介していきます。
その1 外部ツールの連携
第1に、bot系の外部ツールと連携していると、Xのアカウントが凍結する可能性があります。
特に、同じ内容を一定の頻度で自動的に投稿するアプリケーションを使っている場合は要注意です。これに関しては、Xの自動化ルールでも以下のように定められています。
重複ツイート、複数アカウント: 自身が操作する1つまたは複数のアカウントから、重複するツイートやほぼ同内容のツイートを投稿することは禁止されています。
Xのヘルプセンター『自動化ルール』より引用(最終確認日:2023年10月11日)
以上のことから、凍結の理由がわからないときは一度、外部ツールとの連携を解除してください。そのうえで、異議申し立てを行いましょう。
その2 知的財産権の侵害
第2に、著作権や商標などの他人に付属する知的財産権を侵害している可能性を確認してください。
残念なことに、XをはじめSNSでは、画像やイラストなどの著作物が勝手に使われています。当然、ルール違反です。これに関しては、Xのルールにも明確に記されています。
著作権および商標: 著作権や商標など、他者に帰属する知的財産権を侵害することは禁じられています。詳細については、商標と著作権に関するポリシーをご覧ください。
Xのヘルプセンター『Xルール』より引用(最終確認日:2023年10月11日)
Xには、著作権侵害を報告する専用のフォームも設置されていますから、権利者があなたの侵害行為を報告したことがきっかけで凍結された可能性があります。最悪の場合は、損害賠償を請求されるおそれもあるので、ただちに投稿を削除してください。
その3 安全性を脅かす利用の有無
第3に、Xの安全性を脅かす利用の有無をチェックしてみてください。
具体的には、Xルールでは、安全性を侵害する行為を以下のように定義しています。
安全性を脅かす投稿の種類
- 暴力的な発言
- 暴力行為やヘイト行為の主体
- 児童の性的搾取
- 攻撃的な行為/嫌がらせ
- ヘイト行為
- 暴力行為の加害者
- 自殺
- センシティブなメディア
- 違法または特定の規制対象商品・サービス
各項目の詳細に関しては、Xルールを確認してみてください。
そのほかにも、他人のプライバシーを侵害したり、なりすましなどの信頼性を損なうアカウントを作ったりする行為も禁止されています。Xとは無関係な広告媒体を動画に組み込んで投稿することも禁じられています。
いうまでもなく、SNSを含むネット社会の言論にも責任が伴います。匿名だから大丈夫なんてことは、絶対にあり得ません。被害者が弁護士に相談して本格的に訴える準備を始めるときに発信者開示請求などの手続きを通じて、身元が明らかになるケースもあります。タップひとつで人生を棒に振るわないように注意しましょう。
その4 不正ログインの有無
第4に、直近で身に覚えのないログインの有無を確認してみてください。
Xでは、不正ログインをはじめセキュリティが脅かされているアカウントを凍結して、利用者を一時的に保護する措置が取られることがあります。これに関しては、Xのヘルプセンターで次のように記載されています。
セキュリティが危険な状態にあるアカウント: アカウントが乗っ取られたりハッキングされたりした疑いがある場合、乗っ取りによる悪質な行為のリスクを軽減するために、アカウントのセキュリティが確保されて所有者の管理下に戻るまでの間、アカウントを凍結する場合があります。
Xのヘルプセンター『アカウントの凍結について』より引用(最終確認日:2023年10月11日)
実際に、Xのアカウントで不正ログインの可能性を検知したときは、次のようなメッセージが送付されます。
不正ログインを検知した時のメッセージ
- その1 「ご利用のアカウント(あなたのユーザー名)に新しい端末からログインがありました。確認してください」
- その2「不審なログインが阻止されました」
上記のいずれかのメッセージを受け取った場合、第三者にアカウントが乗っ取られようとしているおそれがあります。そのため、パスワードを変更したり、2段階認証を設定したりするなど、アカウントのセキュリティを向上させるための措置を実行してください。
異議申し立ての手続き方法
アカウントの凍結理由が明確になって改善措置を決定したら、異議申し立ての手続きを行なってください。具体的には、以下の手順で操作を進めてください。
異議申し立ての手続き
凍結されたアカウントでログインしておきましょう。
凍結したアカウントのユーザー名を入力してください。また、日常的に使っているメールアドレスを記載しましょう。
凍結の解除を要望する趣旨を記載しましょう。ここで大切なことは、改善措置を具体的に記述することです。ユーザーが原因をわかっていない場合は同じことが繰り返されてしまうので、サポートチームが凍結の解除を見送るおそれがあります。
なお、例文を知りたい方は、以下の記事も読んでみてください。
上記の手続きが終了した後は、Xからメールが届くまで待ちましょう。早ければ、2〜3日程度でメールアドレスを確認するメッセージが来ます。1〜2週間ほどかかる場合もあるので、短期間で同じ操作を何度も繰り返すのは控えましょう。
メールが届いたら、「このメールアドレスは有効です(This email address is valid.)」と返信してください。
問題の詳細に記載した内容に基づいて、X側でアカウントの安全性が確認されるまで待ちましょう。特に、問題がない場合、凍結は自動的に解除されます。
凍結理由がわからないときはサポートチームに確認しよう
なお、上記の要因やXのルールを見ても凍結された理由がわからないときは、異議申し立ての「問題の詳細」で「凍結された理由がわからないため、具体的な改善措置が取れずに困っております。今後、トラブルを繰り返さないようにアカウントが凍結された原因についてご教示ください」と記載してみてください。
通常、アカウントが凍結されたタイミングでXのサポートチームからメッセージが送られてくるので、メールボックスを一度確認してみることもおすすめします。
結果には必ず原因があります。そこに妥当性があるかどうかは別として、Xが凍結すると判断するに至った何かしらの要因があるわけです。その内容がわからない限りは前に進めないので、まずは徹底的に原因の追求から始めましょう。
記事に関してコメントする