iPhoneには、バッテリーの残量が一定の基準を下回ったときに消費電力を抑制する「低電力モード」という仕組みが実装されています。外出時でスマホをすぐに充電できないときには、利用している人たちもいるはずです。実際、電池の減りをゆっくりにできるのは大きな利点ですよね。
なかには、「低電力モードで使い続けたほうがバッテリーを長持ちさせることができるのでないか?」という疑問を抱いている人たちもいるかもしれません。果たして、低電力モードをずっとオンにしても、問題はないのでしょうか?
この記事では、「iPhoneの低電力モードがずっとオンでも大丈夫なのか?」という疑問に言及しています。バッテリーへの影響について知りたい人たちは参考にしてみてください。
iPhoneの低電力モードとは?
iPhoneの低電力モードとは、バッテリーの充電残量が少なくなったときに、iPhoneの消費電力を抑制する仕組みのことです。低電力モードがオンになると、iPhoneの右上に表示される電池のアイコンが黄色に変更されます。
具体的には、以下の手順で低電力モードのオンとオフを切り替えることが可能です。
iPhoneで低電力モードを切り替える方法
低電力モードにするとどうなる?
それでは、iPhoneの低電力モードがオンになったら、具体的にどうなるのでしょうか?
結論から言えば、iPhoneの低電力モードがオンになると、バッテリーを長持ちさせるために以下の機能が制限されます。
低電力モードで制限される機能
- デフォルトで自動ロックが30秒でかかる。
- ディスプレイの明るさが調整される。
- 自動ダウンロードが止まる。
- アプリのバックグラウンド更新が止まる。
- メールの取得が制限される。
上記のほかにもバッテリーに影響を及ぼす機能が一時的にストップします。詳細はAppleの公式サイトをご確認ください。
バッテリーを長持ちさせるために一時的に機能上のデメリットを許容する仕組みなわけです。常時オンにして使うことを想定した仕組みではないことに留意してください。
iPhoneの低電力モードがずっとオンでもバッテリーは大丈夫なのか?
みなさんのなかには、低電力モードをずっとオンにしてバッテリーを出来るだけ節約しようと考えている人たちもいるはずです。特に、電池の寿命を迎えつつある場合、低電力モードを活用して充電の持ちをよくするのは良いアイディアのように思いますよね。
とはいえ、低電力モードをずっとオンにすると、充電可能な総量が減るなどのバッテリーの劣化に繋がるネガティブな影響は起きないのでしょうか?
これに関しては、低電力モードを常にオンにしているからといって、iPhoneのバッテリーが劣化するとは必ずしも言えません。
Appleが公式サイトでバッテリーへの影響に言及しているわけではありませんが、低電力モードは本体の機能を一部制限することで電池を長持ちさせる仕組みです。バッテリーのスペックそれ自体を抑制するわけではないので、ずっとオンにしても充電の総量にマイナス影響を与えるわけではないと推察されます。
しかし、各種機能が制限されるので、ずっと起動するのはおすすめできません。あくまでも、バッテリーの残量がなくなってしまいそうな時の応急措置として考えるべきでしょう。そもそも、ずっとオンにして使うことを想定した機能ではないのです。
モバイルバッテリーを活用しよう
iPhoneのバッテリーを長持ちさせる手段として、低電力モードを常時オンにするのはおすすめできません。繰り返しになりますが、低電力モードは充電切れを防ぐための緊急対応なのです。もし、バッテリーの残量を少しでも長くしておきたいなら、発想を転換してモバイルバッテリーを持ち歩きましょう。
実際、モバイルバッテリーの小型化は進んでいるので、外出時に携帯する習慣を身につければ、いざという時にバッテリーが切れる心配もありません。しかも、3,000円以内で購入できる商品がたくさんあるので、経済的な負担も少ないんです。
また、近年では、chargespotのようなレンタルサービスも普及しているので、うまく活用することをおすすめします。コンビニに行けば、QRコードを読み取ってすぐに使えるので便利ですよね。
いずれにしても、iPhoneの機能が一時的に制限される低電力モードをずっとオンにするのはやめておきましょう。
記事に関してコメントする