PayPayの電子マネーは「マネーライト」と「マネー」の2つに分かれています。PayPayマネーライトは出金できないポイントとして位置付けられており、PayPayマネーは銀行口座に現金として戻せる仕様になっています。
アカウントの本人確認が終了すれば「PayPayマネー」を使えますが、eKYC未完了の場合は「PayPayマネーライト」しか利用できません。とはいえ、なかには、それを知らずにチャージを行ってしまい、現金化できずに困っている人たちもいるのではないでしょうか?
この記事では、「PayPayマネーライトからPayPayマネーにする方法はあるのか?」という疑問について考察しています。PayPayを利用している人たちは参考にしてみてください。
PayPayマネーライトとPayPayマネーの違い
まずPayPayマネーライトとPayPayマネーの違いについて確認しておきましょう。
PayPayマネーライトは銀行口座に出金できない電子マネーです。本人確認を完了していない場合、PayPayにチャージした金銭は総じてPayPayマネーライトになります。これは電子マネーというよりもポイントに類似した位置付けになっています。実際に、特定のユーザーにPayPayマネーライトを送った場合、「譲渡」という扱いになります。一部の店舗では、PayPayマネーライトでの支払いが認められないケースもあるので注意してください。
PayPayマネーは銀行口座に出金可能な電子マネーです。本人確認を完了したアカウントで利用可能になります。換金できるため、友達や家族に送る場合は「送金」に位置付けられます。PayPayマネーライトと比べて現金化できるのは大きなメリットであると言えます。
とはいえ、PayPayマネーライトとPayPayマネーには、金額として差があるわけではありません。すなわち、残高に1000円をチャージした時に、一方の価値だけ下がるようなことはないので安心してください。
PayPayマネーライトからPayPayマネーにする方法はあるのか?
さて、PayPayマネーライトをPayPayマネーに変換する方法はあるのでしょうか?
結論から言えば、PayPayマネーライトをPayPayマネーに変更することは不可能です。アカウントの本人確認が終了したとしても、チャージ済みのPayPayマネーライトがPayPayマネーに切り替わることはありません。これに関しては、PayPayの公式HPに次のように言及されています。
所定の本人確認をしても、手続き前に保有しているPayPayマネーライト、PayPayポイントが、PayPayマネーになることはありません。
PayPay公式HP『 PayPay残高を銀行口座に出金(払い出し)したい』より引用(最終確認日:2023年12月27日)
以上のことからも、PayPayマネーライトをPayPayマネーに変える手段はないと言えるでしょう。
PayPayマネーライトを現金に変える方法はないのか?
それでは、PayPayマネーライトを現金に変える術はないのでしょうか?
これに関しては、いくつか方法があります。ここでは大きく2つの裏技を紹介します。
方法1 立替払いで現金を集める
第1に、飲み会などのイベントで立替払いして後から現金を集めるという対処法があります。
PayPayマネーライトで決済できる飲食店に限りますが、イベントの人数が多ければ多いほど大きな金額を動くはずです。幹事を引き受けてまとめて決済すれば、一人ひとりから現金を回収することで問題を解決できます。忘年会や新年会などのシーズンで活用できる方法と言えるでしょう。
方法2 換金率の高い金券を購入して売る
第2に、amazonギフトカードなどの換金率の高い金券を購入して売ることでPayPayマネーライトを現金に変えることができます。
ただし、換金時に手数料が発生するので100%の金額を現金にできないのが難点です。そのため、初回の換金率を高く設定している事業者を選んで取引することをおすすめします。
本人確認を済ませよう
銀行に出金可能なPayPayマネーを利用するには、アカウントの本人確認を済ませなければいけません。マイナンバーカードあるいは運転免許証の本人確認書類を用意して手続きを行いましょう。そのほかにも、eKYCを完了すれば、チャージや決済の上限額も引き上げられるのでメリットがたくさんあります。
やはり、いざという時に現金に戻せない電子マネーを持つのは使い勝手が悪いと考えられます。まとまった金額をPayPayにチャージするならば、本人確認の手続きを完了しておくことをおすすめします。
記事に関してコメントする