iPhoneが普及して、バーチャルアシスタントサービス「Siri」も同時に認知されています。実際、便利な機能に加えて、エンタメ要素も満載なSiriを愛用している人たちも多いはずです。
しかしながら、一部の人からは「使わない方がいい」という声もあるようです。実際のところ、Siriを使うことにネガティブな要素は存在するのでしょうか?
この記事では、「Siriを使わないほうがいいのか?」という疑問を考察しています。また、Siriのメリットとデメリットもまとめているので、参考にしてみてください。
Siriを使わないほうがいいと言う理由3選
結論から言えば、Siriは便利なバーチャルアシスタントサービスですから、使っても何ら問題はありません。それにもかかわらず、「Siriを使わないほうがいい」と言う人たちがいるのは、どうしてなのでしょうか?
ここでは、3つの視点から理由を考察していきます。
理由1 個人情報が漏れる可能性がある
第1に、Siriを使うと個人情報が漏れる可能性があることから使うのを懸念している人たちがいます。
たしかに、Siriには膨大な個人情報がデータとして蓄積していると考えられます。ユーザーのくだらない質問ですら履歴として残ることを考えると、それがハッキングで漏洩なんてしようものなら恐ろしいと考える人もいるのは理解できます。
しかし、Siriに限らず、すべてのITサービスが同じリスクを持っていると言わざるを得ません。Googleの検索履歴、Netflixの視聴履歴など、デジタル上の行動には記録が残ります。だからこそ、その管理は厳格に行うことが事業者の責務になっているわけです。
なお、Appleが公開しているSiriに関する規約では、音声入力データを外部に販売することはないと明確に記述されています。AppleからしてもSiriの信頼性が損なわれるほうが損失が大きいはずですから、厳格なセキュリティのもとデータを管理していると考えられます。
Siriデータを市場分析のために使用したり、第三者に販売したりすることはありません。
Apple Legal『“Siriに頼む”、音声入力とプライバシー』より引用(最終確認日:2023年10月25日)
理由2 バッテリーの減りが早くなる
第2に、バッテリーの減りが早くなることからSiriの利用を控えている人たちがいます。
たしかに、通常の操作よりもSiriを使ったほうが端末のCPUを使うため、消耗する電力は比較的に多いと考えられます。とりわけ、購入してから数年が経過している場合、スマホのバッテリー残量を節約したほうが賢いとも言えるでしょう。
とはいえ、近年ではモバイルバッテリーがコンビニに行けば借りられる時代ですから、充電の減りに関しては心配しすぎる必要はないように思います。
理由3 勝手に動いて怖い
第3に、Siriが勝手に動いて怖いことから使わない人たちもいるようです。
みなさんのなかにも、「Hey Siri」と呼びかけていないのに勝手に起動したという経験がある人たちもいるでしょう。その原因はわかりませんが、深夜一人でいるときや授業中などに「よくわかりません」とSiriが反応すると冷や汗をかきますよね。
いわゆる、霊的なものを信じている人たちにとって何もしていないのにSiriが起動するのは不安を覚えて然るべきです。音声入力の仕組み上、何らかの不具合でSiriが反応するのは決して珍しいことではありませんが、怖い思いをするから使わないという気持ちも十分に理解できることです。
Siriのメリット
なお、「Siriを使わないほうがよいのか?」と悩んでいる人たちがよりよい選択をするためには、メリットを知っておくべきです。ここでは、Siriの代表的な利点を8つ紹介します。
Siriのメリット
- メリット1 アラームのオンとオフを音声で完結できる。
- メリット2 SMSなどのメッセージを送信できる。
- メリット3 緊急時に警察・救急車・消防などの電話をかけられる。
- メリット4 音声検索で調べものができる。
- メリット5 英語の発音をチェックできる。
- メリット6 音声で計算してくれる。
- メリット7 現在地や気温をリアルタイムで教えてくれる。
- メリット8 エンタメ要素のある回答を楽しむことができる。
なお、メリット8についてSiriにはユーザーを楽しませる面白い機能がいくつか設定されています。その詳細を知りたい場合は、以下の記事をご覧ください。
このほかにも、SiriにはAppleのデフォルトでインストールされている「APP」を活用した便利な音声入力がいくつかあります。使わないほうがよいというデメリットもありますが、それと比較しても敢えて利用しないという選択をするほどではないように思えます。
個人情報が流出した事件は起きていない
現時点では、日本国内においてSiriに入力した音声データが流出したという事件は起きていません。ただ、一部のメディアでは、Siriの音声データを分析するにあたってAppleから業務委託を受けた事業者が内容を確認しているという噂がほのめかされています。これに関しては、事実は不明ですが、あり得る話です。
けれども、Siriのアップデートを行うにあたって、音声入力されているデータを解析するのは有効なことに違いありません。Appleの規約にも、そのような利用を想定した記述が設けられています。
しかし、一度目にした情報の取り扱いは個人に委ねられています。したがって、有名人が入力したSiriの音声データが流出するリスクは決して0ではありません。その意味では、プライベートが暴露されて困るという方は、Siriに入力する内容を気をつけたほうがよいかもしれません。
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